梅の芳香と歴史の景勝地 偕楽園

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歴史とあらまし

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偕楽園の開設

 偕楽園は、水戸徳川藩第9代藩主徳川斉昭(烈公1800〜1860)が自ら造園構想を練り、創設したもので、特に好文亭については斉昭がその位置や建設意匠を定めたと言われています。
  計画は斉昭が藩主になってから後、はじめて水戸に来た天保4年(1833)に考えられましたが、この年大飢饉のために進みませんでした。翌5年にはその準備の第一歩として神崎の地(水戸市)に数多くの梅樹を植えさせていますが、まだ、このころは具体的な園の構成ができあがっていたわけではありません。
  天保12年(1841)4月から造園工事を行い、翌13年7月1日に開園となり、同月27日から公開されました。
  武士以外の入園については、初めは神官・修験・僧侶など宗教関係者に限られていましたが、次第に庶民一般にも及んでいきました。しかし、他国の者の入園は許されていませんでした。
  偕楽園の由来及び好文亭に関することなどについては、「偕楽園記」に記されていますが、これは天保7年(1836)に草案ができていたのを、同10年になって斉昭の自選自書でできあがったものです。

 偕楽園の名称は、中国の古典である『孟子』の「古の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節からとったもので、「偕楽園記」では「是れ余(斉昭)が衆と楽しみを同じくするの意なり」と、述べています。

 

偕楽園の歴史

1800 寛政12

3月11日、斉昭、江戸小石川の水戸藩邸に七代藩主治紀(武公)の第三子として生まれる。

1829 文政12

10月4日、兄の八代藩主斉修(哀公)病没する(30歳)。
10月8日、斉昭、斉修の養子となる。
10月17日、斉昭、第9代藩主となる。

1833 天保4

4月〜5月、斉昭、藩内を一巡し、藩内随一の景勝地を「常磐」の高台、元七面山と称した地に見出し、ここに遊園を設けることを決定。

1839 天保10

5月、「偕楽園記」(園創設の趣旨と経過)成る。

1841 天保12

4月、建設着手。

1842 天保13

7月1日、偕楽園開園。

1860 万延1

8月15日、斉昭、水戸城中で没する。
9月27日、端竜山に葬られ、烈公と諡される。

1873 明治6

7月30日、太政官布告第16号により公園地に指定され「常磐公園」と称す。茨城県が管理する。

1874 明治7

5月12日、園の一部(1.1ha)に常磐神社を創建。

1890 明治23

10月、昭憲皇太后行啓、その際、御成門を造り、園路を開き記念植樹(御幸の松)をする。

1892 明治25

水戸市の管理に移る。

1900 明治33

観梅デー始まる。

1902 明治35

大正天皇、皇太子の時、好文亭梅の間にお泊りになられる。

1912 大正1

10月25日、東宮殿下(昭和天皇)学習院生徒として御来園、好文亭前に松をお手植えされる。

1920 大正9

4月1日、再び県の管理となる。

1922 大正11

3月8日、史跡名勝に指定される(史跡名勝天然記念物保存法)。

1932 昭和7

2月11日、「偕楽園」と旧称に復す。

1945 昭和20

8月2日、水戸市内米軍機の空襲を受け、好文亭全焼。

1948 昭和23

4月19日、都市公園となり、「偕楽園公園」と称す。

1955 昭和30

3月26日、好文亭復元工事着工。

1957 昭和32

6月6日、園名を「偕楽園」、と改称(都市公園の設置及び管理条例により創園時の名称に復す)。

1958 昭和33

3月31日、好文亭復元工事竣工、偕楽園事務所設置。

1962 昭和37

東門建造。

1963 昭和38

3月、「左近の桜」植樹(見晴らし広場)。

1969 昭和44

9月2日、好文亭に落雷、奥御殿焼失。

1971 昭和46

3月12日、好文亭(奥御殿)復元工事着工。

1972 昭和47

2月14日、好文亭復元工事竣工。

1974 昭和49

10月20日、第29回国民体育大会に際し、天皇皇后両陛下行幸。

1992 平成4

2月7日、偕楽園とアメリカロサンゼルス「シャバラム・リーショナル公園」との間で姉妹公園の締結。

1993 平成5

3月27日〜5月30日、第10回全国都市緑化いばらきフェア。
4月22日、秋篠宮両殿下好文亭来亭。

1996 平成8

4月12日、公園センター内に偕楽園事務所を移転。
5月14日、公園センター開所式。

1999 平成11

7月1日、園辺の緑地を合わせた呼び名を「偕楽園公園」と称し、300haの公園構想を発表。

2001 平成13 11月12日、「かおり風景100選」(環境省)に認定される。
2004 平成16 2月10日、本園と拡張部を結ぶ梅桜橋(歩道橋)開通。
2006 平成18 2月20日、西連絡通路開通。
3月10日、第1回夜梅祭開催。
2008 平成20 4月1日、偕楽園事務所が水戸土木事務所に統合され「水戸土木事務所 偕楽園公園課」となる。
2010 平成22 2月20日、本園にライトアップ設備を設置。
2011 平成23 3月11日、東日本大震災により被災。
翌3月12日から4月28日まで初めての閉園。
4月29日より部分開園。
2012 平成24 2月7日、震災で被災した箇所の復旧工事がすべて完了し全面開園。
2014 平成26 2月22日、見晴亭(茨城県観光PRコーナー、案内カウンター、休憩所、展示コーナーほか)を開設。
2015 平成27 4月24日、日本遺産「近世日本の教育遺産群」(文化庁)に認定。